例えば「AWS EC2で稼働するRedmineで、メール通知機能を使いたいな」と思ったら、
Googleの無料SMTPサーバーを試してみましょう。
Googleアカウントでアプリパスワードを取得すれば、あとはRedmine側の設定だけで、通知メールを送信できます。別にメールサーバーを用意する必要が無いのは助かりますね。
データ転送量には注意
無料で利用できるGoogleのSMTPサーバーですが、AWSではデータ転送が課金の対象です。
アマゾン ウェブ サービス ジャパンの資料に、次のような記述があります。
データ転送量に応じた課金はあります。ただし、AWSへの受信は無料です。送信に関しては、全てのAWSの各種サービスを総合して、月単位で送信 15 GBまでの無料利用枠が自動適用されます。この範囲内であれば無料です。
無料利用枠内に収めるなら、全サービスのデータ送信の合計が月15GBを超えないようにする必要があります。
EC2インスタンスにログイン
設定はとても簡単です。
Bitmani Redmineを例に、手順を紹介します。
まず、リモートデスクトップを起動して、EC2インスタンスにログインします。
iPhoneから操作することもできます。
過去の記事で方法を紹介しているので、是非、参考にしてください。
configuration.ymlの変更
Bitnami Redmine Stackの場合ですが、(インストールディレクトリ)\apps\redmine\htdocs\configにある「configuration.yml」をテキストエディターで開きます。
「default:」の「email_delivery:」を、次の内容に置き換えて保存します。
default: email_delivery: delivery_method: :smtp smtp_settings: enable_starttls_auto: true address: "smtp.gmail.com" port: 587 domain: "smtp.gmail.com" authentication: :plain user_name: メールアドレス@gmail.com password: 作成したアプリパスワード
アプリパスワードの取得ついても、過去の記事で紹介しているので、是非、参考にしてください。
Redmineの管理者ツールから[Restart All]を実行します。
テストメールの送信
Redmineに管理者アカウントでログインして、管理 > 設定 > メール通知を表示します。
右下にある[テストメールを送信]をクリックすると、ログイン中のアカウントにテストメールが送信されます。
次のようなメールを受信できれば、確認終了です。
お疲れさまでした。
まとめ
AWSのEC2インスタンスということで、特別に必要な設定はありません。
気を付けたいのは、AWSは全サービスのデータ転送量の合計が、月15GBを超えると課金が始まる点ですね。
無料利用枠内に抑えたい場合は、管理コンソールのコスト管理ダッシュボードを、まめにチェックしておきましょう。
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