AWS EC2+RDS+S3で構成するRedmine構築方法

これまでのAWS関連の記事をまとめて、EC2+RDS+S3で構成するRedmineの構築方法を紹介します。

EIICHI

EC2のWindowsサーバーにS3をマウントするため、有料のソフトウェア「TntDrive」を使用しています。
30日のお試し期間があります。

目次

インストールだけでクラウドな環境が実現

先ずは、EC2のWindowsサーバーに、Bitnami Redmine Stack for Windowsをインストールします。

インストール方法

Windowsサーバーには、リモートデスクトップで接続してアップロードします。
ローカルPCにあるインストーラーをコピーしてサーバー内にペーストします。

あとは、インストーラーを実行するだけです。
EC2インスタンスの作成からここまで、約30分ほどで完成します。

クラウド化によるメリット

EC2自体やそのWindowsサーバーを、安全にiPhoneから管理できます。
iPhone用のリモートデスクトップアプリについては、次の記事で紹介しています。

またRedmineユーザーも、iPhoneからアプリを使ってチケットの確認や更新ができます。Redmineのクライアントアプリについては、次に紹介があります。

通知メールをGMailのサービスから送信

自前のメールサーバーがなくても、GMailのサービスを利用すれば、AWSにあるRedmineから通知メールを送信できます。

アプリパスワードの取得

サービスを利用するには、Googleアカウントで2段階認証を有効にすると取得できる「アプリパスワード」を、Redmineに設定します。

MySQLをEC2からRDSに変更

MySQLは、「Bitnami Redmine Stack」をインストールした時のEC2インスタンスから、データベース専用のRDSインスタンスに変更します。

RDSに変更すると、自動バックアップや復元など、データベースの保守が楽になります。

Redmineデータベースの生成

作成したRDSインスタンスのMySQLに、Windowsサーバー(EC2)から接続して、Redmineのデータベースを生成します。ちょっと面倒な作業ですが、手順やコマンドは、次の記事が参考になります。

MySQL(RDS)への接続

また、RDSインスタンスのMySQLには、自宅PCから、ODBCや「A5:SQL Mk-2」から接続できるので、これまで通りの活用ができます。

添付ファイルの格納先をS3に変更

Windowsサーバー(EC2)にS3をマウントして、Redmineチケットの添付ファイルの格納先にできます。

S3は使用量に応じて課金される仕組みになっており、EC2のEBS(Elastic Block Store)より安価です。また、格納できるオブジェクト数にも制限がなく、添付ファイルの格納先として、打って付けです。

Amazon S3のマウント

Windowsサーバー(EC2)にAmazon S3をマウントするには、AWS標準の方法が用意されていないため、サードパーティのアプリが必要です。処理が複雑なためか、無料では使いやすそうなものがありません。

今回は「TntDrive」というアプリを使いました。
30日のお試し期間がありますが、個人利用で$39.95(USD)します。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

以上が、AWS(EC2+RDS+S3)による「クラウドなRedmine環境」の構築です。
「Bitnami Redmine Stack」のインストールだけは一番最初に必要ですが、後は、順序も組み合わせも自由です。

これまでのバラバラな記事だけでは、イメージが掴みにくかったと思います。
大切なポイントはこの記事の中にも書きましたが、詳細については、各記事をご覧いただけると嬉しいです。

では、また。

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