PartDesignerは、STUDIOで使えるカスタムパーツを作成するためのツールです。
今回は「LEGO CREATOR 40517 Vespa」を例に、PartDesignerによる「シールを貼ったカスタムパーツ」の作り方と、その使用方法を紹介します。
Studioについては、過去の記事で詳しく紹介しています。
画像の用意
入手方法
先ずは、シールにする画像を用意する必要があります。
レゴ製品であれば、レゴ公式やBrickLinkから画像を入手できる場合があります。
製品紹介のページや組み立て説明書、BrickLinkのパーツ情報は要チェックです。
今回は、STUDIOにパレットをインポートした際のリンクから、BrickLinkのパーツ情報の画像を使用させていただきました。
画像は、右クリックなどから一旦PCに保存しておきます。
トリミング
Windows標準のペイントなどで、シールにする画像を一枚ずつトリミングします。
トリミングした画像は、PNG形式で保存しておきます。
PartDesigner側の操作
パーツのインポート
PartDesignerを起動します。
スタート時にダイアログが開いた場合は、右上の[×]で閉じてください。
画面左上の「Import」をクリックします。
「STUDIO PART」をクリックして、インポートするパーツを選択します。
今回は「47753 Wedge 4 x 4 No Studs」を選択しました。
パーツを選択したら「Insert」をクリックします。
画面にパーツがインポートされます。
回転、拡大などの操作はSTUDIOと同じなので、扱いやすいように調整しましょう。
画像の読み込み
次に、サイドバーの下方にある「Decal」をクリックして画像を読み込みます。
さきほどトリミングした画像を選択して「開く」をクリックします。
画像がシールとして読み込まれます。
今回貼り付ける箇所はWedge 4 x 4のカーブした面です。
面のサイズは約4×2なので、シールは一回り小さい3.8×1.8にします。
画面右下に値を入力して画面上をクリックすると、サイズを変更できます。
シールの貼り付け
シールを軽くドラッグすると、マウスにくっついてきます。
マウスをドラッグしてパーツの上で位置を決めて、ドロップします。
続けて薄青のチェックマークをクリックすると、シールが張り付きます。
残りのパーツも同様の手順で作成します。
パーツのエクスポート
作成したシールを貼ったカスタムパーツを、STUDIOにエクスポートします。
パーツを一つ選択して、画面右上の「Export to Studio」をクリックします。
ダイアログが開くので「Export」をクリックします。
必要に応じて「PART NAME」などの値を変更することもできます。
次の画面が表示されれば、エクスポートは成功です。
エクスポートしたファイルは、「FILE NAME(OPTIONAL)」の名前で、次の隠しフォルダに保存されています。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Stud.io\CustomParts\parts
STUDIO側の操作
パーツの呼び出し
パレットのプルダウンメニューから「Custom Parts」をクリックします。
PartDesignerで作成したカスタムパーツの一覧が表示されます。
Decorated bricks On/OffがOffになっていると表示されないので、ご注意ください。
パーツの利用
カスタムパーツの利用方法は、通常のパーツと同じです。
色を変更して取り付けます。
おわりに
STUDIOのパレットには、多くのプリントパーツが予め用意されていますが、シールが無い理由で、製品のように組めないセットがいくつもあります。
「難しそう」と感じたかもしれませんが、実際はソフトウェアの完成度が高いので、操作はとても簡単です。今回3つのカスタムパーツの作成に要した時間は10分程度でした。
少しの時間で冒頭のような3DCGを誰でも作成できるので、STUDIOにおける3Dモデルの完成度を高めたい方は、是非お試しください。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
今回紹介したPartDesignerのファイルは次からダウンロードできます。
PartDesignerからStudioにエクスポートしてご使用ください。
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