MySQLのデータベースに、AccessからODBC接続でリンクする方法です。
データベースにリンクしたテーブルを、Accessに作成します。
クエリやVBAによる処理が可能になるので、データ分析や見える化が実現できます。

データベースは、課題管理ツール「Redmine」を例にしています。
使用するODBCコネクターについて
当記事では、MySQLのネイティブなODBCコネクターを使用しています。
ただ最近のバージョンは、相性の問題からか、AccessやExcelからは上手く機能しないケースが見受けれます。インストールは、次の記事を参考にしてください。
互換モードになりますが、現時点ではMariaDBのODBCコネクターがお勧めです。
ランタイム環境が不要な上、MySQLのODBCコネクターとの併存も可能です。
インストール方法については、次の記事を参考にしてください。
外部データの取り込みウイザードを起動
Accessを起動して、リボンの「外部データ」にある「ODBCデータベース」をクリックします。
ウイザードが起動して、データごとテーブルを取り込むか、リンクテーブルを作成するかを聞かれます。今回はリンクテーブルを作成してみます。
「リンク テーブルを作成してソース データにリンクする」を選択して「OK」をクリックします。
データソースの作成
ODBC接続では、データと接続情報を組み合わせたデータソースを使用します。
データソースがある場合は、そちらを選択して「OK」をクリックします。
新しくデータソースを作成するには「新規作成」をクリックします。
「MySQL ODBC Unicode Driver」を選択して「次へ」をクリックします。
作成するデータソースのファイル名を入力して「次へ」をクリックします。
内容を確認して「完了」をクリックします。
ドライバーが起動して設定画面が表示されます。
先ずは、接続するRedmineのサーバー名、MySQL管理者のID及びそのパスワードを入力して「Test」をクリックしてみます。

上手く接続できると、次のようなメッセージが表示されます。
「OK」をクリックして閉じます。
テスト接続によって、Databaseのプルダウンメニューに接続できるデータベースが一覧表示されます。
「bitnami_redmine」を選択して「Details>>」をクリックしてください。
「Metadata」タブをクリックして「Don't use INFORMATION_SCHEMA for metadata」にチェックを入れた後に「OK」をクリックしてください。
データソースの選択
さきほど作成したデータソースを選択して「OK」をクリックします。
Passwordを入力して「OK」をクリックします。
リンクテーブルの作成
テーブルの選択画面が表示されます。
「すべて選択」をクリックするとすべてのテーブルが選択できます。
「パスワードの保存」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
パスワードが暗号化されない旨の警告が表示されます。
問題ない場合は「パスワードの保存」をクリックします。
選択したテーブル数分警告が表示されるので、根気強くボタンをクリックしてください(汗)
時折、次のようなメッセージが表示されることがあります。
参照目的であれば、何も選択せず「OK」で大丈夫です。
リンクテーブルの確認
すべてのリンクテーブルの作成が終わると、次のようになります。
サイドバーに作成したリンクテーブルが表示されています。
テーブル名をダブルクリックすると、テーブル内のレコードが一覧表示されます。
作成したリンクテーブルは、通常のテーブルのようにクエリーなどで使用できます。
以上で、AccessをMySQL(Redmine)に接続することができました。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
では、また。