ODBC(Open DataBase Connectivity)は、リレーショナルデータベースにアクセスするための共通インタフェースです。
Oracleから提供されている「MySQL Connector/ODBC」を利用すれば、ExcelやAccessからも、MySQLにアクセスできます。
データベースのフロントエンドに使い慣れたExcelやAccessを利用できるので、作業の効率アップが期待できます。
たとえば、Accessにデータベースへのリンクテーブルを作成して、クエリで処理した結果をExcelシート上にグラフ化することもできます。
利用にあたっての制約
ODBCの利用にあたっては、次のような制約があります。
一台のPCに、バージョン違いなど複数のODBCはインストールできません。
また作成したオブジェクトは、作成時のバージョン以外では動作しません。
すでにODBCがインストールされているPCに、別バージョンをインストールしようとしても、インストーラーが強制終了してしまいます。
また、Accessのリンクテーブルは、別バージョンのODBCでは機能しません。
※同バージョンであれば、別PCでも問題なく機能します。
再頒布可能パッケージが必要
Connector/ODBCのインストールには、Visual Studio を使用してビルドされるC++アプリケーションを実行するための再頒布可能パッケージ(ランタイムコンポーネント)が必要です。
先にインストールしておきましょう。
Microsoftダウンロードセンターから入手できます(無料)。
バージョンによるパッケージの違い
Connector/ODBC 8.0.18と8.0.23で、必要なパッケージが異なります。
● 8.0.18 の場合、Visual Studio 2015
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● 8.0.23 の場合、Visual Studio 2019
その他のツールとフレームワークから「Visual Studio 2019 の Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」をダウンロード。
アーキテクチャの選択方法
インストーラーには、x64(64ビット版)とx86(32ビット版)があります。
アーキテクチャは、ODBCを使用するアプリケーションと同じものを選択します。
たとえば、ExcelやAccessでODBCを使用する場合は、Windowsが64ビット版でも、インストールされているMS-Officeが32ビット版の場合は、x86(32ビット版)の方をインストールします。
MS-Officeのアーキテクチャの調べ方は、次の記事を参考にしてください。
Connector/ODBCのインストール
ドライバーのダウンロード
MySQL :: MySQL コネクタにアクセスして、ODBC Driver for MySQL (Connector/ODBC)右横の[ダウンロード]をクリックします。
ドライバーには、32ビット版と64ビット版があります。
Visual C++の時と同様に、インストールされているMS-Officeのアーキテクチャと同じものをダウンロードします。
ログインやサインアップの必要はありません。
「No thanks,just start my download.」をクリックします。
ドライバーのインストール
ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストーラーを起動します。セットアップウイザードが起動したらNext >をクリックします。
「I accept ~」を選択してNext >をクリックします。
インストールの構成を選択して[Next]ボタンをクリックします。
Installをクリックするとインストールが開始します。
Finishをクリックしてセットアップ・ウイザードを終了してください。
以上でインストールは完了です。お疲れさまでした。
次の記事では、実際にMySQLのデータベースにODBC経由でAccessからリンクする方法などを解説しています。参考にしていただければ嬉しいです。
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