EC2のWindowsサーバーにリモートデスクトップで接続する手順を、PCとiPhoneを例に説明します。
はじめに
PCとiPhoneがWi-Fi上の同じルーターからEC2に接続していて、EC2側から見たときに、iPhoneも同じIPアドレスになっていることが前提条件です。
リモートデスクトップには、そのインスタンスの管理者アカウントを使用します。管理者のパスワードは、インスタンスを作成したときにダウンロードしたキーペアのファイル(mypc.pemなど)が無いと分からない仕組みになっています。
EC2側の準備
インバウンドルールの確認
まず最初に、EC2でRDPを許可しているか確認しておきます。
インスタンス作成時に、Windowsサーバーではデフォルトで許可になります。
マネジメントコンソールから、接続したいEC2インスタンスのインバウンドルールを表示して確認します。
タイプに「RDP」が登録されていて、そのソースに、接続に使用するPCからのIPアドレスが入っていればOKです。
RDPファイルの取得
AWSのマネジメントコンソールにログインして、EC2ダッシュボードのインスタンス一覧から、接続対象をクリックします。
画面右上の「接続」をクリックします。
「RDP クライアント」タブをクリックして、最初にリモートデスクトップファイルをダウンロードしておきます。このファイルには、予めPublic DNSとIDが設定されているので、後から設定する手間が省けます。
パスワードの取得
続けて「パスワードを取得」をクリックして、パスワードを取得します。
「Browse」をクリックして、インスタンスを作成したときにダウンロードしたキーペアのファイルを指定します。
「パスワードを復号化」をクリックします。
パスワードが表示されるので、クリップボード等にコピーしておきます。
※ 先頭のアイコンをクリックするとコピーできます。
PCからの接続
RDPファイルの起動
先ほどダウンロードしたRDPファイルを起動します。
確認画面が表示されるので、「~今後確認しない」にチェックを入れて「接続」をクリックします。
資格情報の入力
パスワードの入力を求められます。
先ほどコピーしておいたパスワードを、ペーストして「OK」をクリックします。
アカウントを記録すれば次回から接続が楽になります。
証明書に関する確認メッセージが表示されるので、「~今後確認しない」にチェックを入れて、「はい」をクリックします。
リモートデスクトップ接続が開始され、画面が表示されます。
なお、画面上部のタブの「×」をクリックすると切断して終了します。
iPhoneからの接続
App Storeから、マイクロソフトが提供するアプリをインストールします。
起動すると、Bluetooth、マイク、カメラへのアクセスが要求される旨のメッセージが表示されるので、「続行」をタップしてアクセスを許可します。
PCの追加
画面右上の「+」から、PCを追加できます。
PC名、ユーザーアカウント、全般の設定
PC名、ユーザーアカウント
PC名 | EC2インスタンスのパブリック IPv4 DNS (例) ec2-12-345-67-890.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com |
ユーザー名 | インスタンスのシステム管理者のユーザー名 (例) Administrator |
パスワード | キーペアの復号化によって表示されたパスワード |
フレンドリ名 | ユーザー名+パスワードの組み合わせの識別名 (愛称など) |
全般
フレンドリ名 | 接続する PC の覚えやすい名前 |
管理者モード | リモート PC の管理者セッションへの接続 |
マウスボタンの切り替え | 左右のマウスジェスチャの入れ替え (左きき向け) |
ゲートウェイ、デバイスとオーディオのリダイレクトの設定
ゲートウェイ
ゲートウェイ | ゲートウェイの構成 |
デバイスとオーディオのリダイレクト
サウンド | 次の3択。 このデバイスで再生(規定値)、リモートPCで再生、再生しない |
マイク | マイクのリダイレクト (規定値オフ) |
カメラ | カメラのリダイレクト (規定値オフ) |
クリップボード | クリップボードのリダイレクト (規定値オン) |
ストレージ | ローカル ストレージのリダイレクト (規定値オフ) |
接続の開始
保存した設定をタップします。
リモートデスクトップの画面が表示されます。
接続の終了
画面中央のアイコンをタップします。
「×」または「すべてのPCを切断」をタップすると切断して終了します。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
では、また。
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