「Microsoft Power Query for Excel」(以下、Power Query)をインストールしてみました。
インストール自体は、ウィザードに従ってクリックするだけなので、とても簡単です。
その後、MySQLのデータベースにも接続してみましたので、その手順を紹介します。
クエリ エディターの起動
Excelを起動すると、[POWER QUERY]メニューが追加されていました。
ODBC経由で、MySQLのデータベースに接続してみます。
[POWER QUERY]メニューから[その他のソースから]の[ODBCから]をクリックします。
データベースへの接続文字列の入力を求められます。「Microsoft Query」であればウイザードが助けてくれるところですが、これはいきなりハードルが高めですね(汗)
「Microsoft Query」で接続した時のプロパティを参考に、次のように入力して[OK]ボタンをクリックしてみます。
Driver=MySQL ODBC 5.3 Unicode Driver;SERVER=localhost;DATABASE=bitnami_redmine;PORT=3306
ユーザー名とパスワードを入力して[接続]ボタンをクリックします。
ナビゲーターが起動するので’bitnami_redmine”issues’を選択してみたところ、プレビューの評価でエラーが発生してしまいました…
「Microsoft Query」からはいつも通り接続できるので、テーブル自体に問題があるとは思えません。エラーは、うまくプレビューできないことが原因なのでしょうか?
試しにプレビューする必要がないよう、SQLステートメントで直接指定してみます。
『クエリ エディター』が起動しました!
ずらりと並んだ機能が「ETLツール」っぽいですね。左から順に「クエリの一覧」「そのクエリで抽出されるデータのサンプル」「クエリの設定」が表示されています。
抽出する列の絞り込み
Redmine内部のフィールド(root_id, lft, rgt)を、抽出対象から削除してみます。サンプルから削除したい列を選択して、[ホーム]メニューの[列の削除]をクリックすると削除できました。
Excelシートの感覚で操作できるのは、とても良いですね(^^)
列が消えると、適用したステップに「削除された列」が追加されました。クエリへの操作は、ここにステップとして記録されるんですね。
レコードのフィルタリング
抽出するレコードを、今年作成されたチケットだけにしてみます。これもExcelシートの感覚で操作できます。[created_on]の右横のフィルターマークをクリックして、[日付フィルター]の[年]の[今年]をクリックします。
この操作だけでフィルタリングされ、今年作成されたチケットだけになりました。
クエリの数式を表示
また、[ホーム]メニューの[詳細エディター]をクリックすると、クエリの設定が数式で表示されます。このエディターで、直接、クエリを編集することもできるんですね。
数式には、見慣れない関数がたくさん使われていますが、これらの数式については、次のページに解説を見つけました。ただ公開されて日が浅いためか、一部、リンク切れのページもありました。
Excelシートへの読み込み
クエリの編集が終わったら、[ホーム]メニューの[閉じて読み込む]をクリックして、Excelシートにデータを読み込みます。
読み込みが終わると、次のようにExcelシートにデータが展開されました。
まとめ
Power Queryも、Microsoft Query同様、MySQL(Redmine)に接続できます。
Microsoft Queryがクエリ編集に特化した外部ツールなのに対して、Power QueryはExcel上のユーザー操作からクエリが生成されます。
今回は、クエリエディターの「抽出する列の絞り込み」と「レコードのフィルタリング」だけで記事にしましたが、複数のクエリをマージすることで、より複雑な抽出もできることがわかりました。
Accessに慣れているので「Microsoft Query」も捨てがたいのですが、ETLツールとしての「Power Query」にも興味があるので、積極的に使っていきたいと思います。
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