BrickLink Studioでは、「Logi Options+」に対応したチルト機能付きマウスを使うことで、作業効率が飛躍的に向上し、3Dモデルの作成がよりスムーズに進みます。従来は、1ピースごとの配置にマウス操作とキーボード入力を組み合わせる必要がありましたが、マウスだけで直感的に操作できるようになるため、作業の手間が大幅に軽減されます。
マウスの各ボタンには、「Logi Options+」を使って自由に動作を割り当てることができます。アクティブウィンドウのアプリごとに動作を設定することも可能で、チルト機能や進む/戻るボタンにも好みに応じた動作を割り当てられます。
この記事では、私が実際に使用しているロジクールの「MX ANYWHERE 2S MX1600sGR」を例に、BrickLink Studioに最適な設定方法やおすすめのカスタマイズ内容について詳しくご紹介します。
なぜチルト機能付きマウスが良いのか
BrickLink Studioでは、ピースの前後左右の回転に矢印キー(↑↓←→)を使用します。これら4方向すべてをマウスに割り当てようとすると、進む/戻るボタンだけではどうしても数が足りません。
そこで役立つのが、左右チルトを含む複数のボタンを備えたマウスです。チルト機能を活用することで、より直感的でスムーズな操作が可能になり、作業効率が大きく向上します。
なお、左右の水平スクロールだけであれば、親指側のサムスクロールで代用することもできます。ただし、キーボードショートカットを割り当てるような使い方では、ホイールの回転操作よりも左右チルトの方が「ボタンを押す感覚」に近く、直感的に使いやすいと感じることもあります。
※このあたりは個人差や慣れの要素もあるかもしれません。
Studioにお勧めの割り当て
Studioにお勧めの割り当てを紹介します。
- 進むボタン:キーボードショートカット「↑(上矢印)」
- 戻るボタン:キーボードショートカット「↓(下矢印)」
- 右チルト:キーボードショートカット「→(右矢印)」
- 左チルト:キーボードショートカット「←(左矢印)」
- ミドルボタン:キーボードショートカット「Alt+Esc(ウインドウ切り替え)」
ミドルボタン(ホイール手前のボタン)には、「Alt + Esc(ウィンドウ切り替え)」を割り当てています。
組み立て説明書をChromeで開いて作業することが多いため、Chrome側でも同じようにミドルボタンに「Alt + Esc」を設定しておくことで、StudioとChromeのウィンドウをボタン操作だけでスムーズに切り替えられます。
特に、組み立て説明書を見ながらモデルを作るときには、この切り替えがとても便利です。
おすすめのチルト機能付きマウス
私が愛用しているロジクールの「MX ANYWHERE 2S (MX1600sGR)」は、チルト機能が使える貴重なモデルとしておすすめだったのですが、残念ながら現在は廃盤となっています。
その後継機として2020年10月に発売された「MX ANYWHERE 3S(MX1800GR)」は、マウスとしての基本性能は非常に高く、口コミでも高評価を得ています。しかし、なんとこのモデルにはチルト機能が搭載されていません!
一方、チルト機能付きの「MX ANYWHERE 2S (MX1600CR)」※Unifyingレシーバー付属というモデルもありましたが、こちらもすでに販売終了となっています。
そして2025年4月現在、生産中のチルト機能付きマウスは、2024年4月に発売された「MX ANYWHERE 2S (MX1600CR2)」※Unifyingレシーバー別売のみになったようです。
まとめ
現時点でおすすめできるチルト機能付きマウスは、「MX ANYWHERE 2S(MX1600CR2)」のみとなってしまいました。
Bluetooth接続に対応していますが、Logi Boltには対応していません。また、対応しているものの、Unifyingレシーバーは同梱されていません。チルト機能を引き続き必要とするユーザーのために、あくまで延命措置的な形で残されている印象を受けます。
オンラインショップやAmazonなどでは、すでに廃盤となった旧モデル(MX1600sGRやMX1600CR)も一部で流通していますが、価格は徐々に高騰しており、取り扱いを終了する店舗も増えつつあります。
故障に備えて予備を確保しているユーザーも多く、私自身もその一人です。さらにもう1台手に入れておくべきか、真剣に悩んでいるところです。
最近のマウスは「Flow」機能をはじめ、以前では考えられなかったほど多機能化が進んでいます。セキュリティ面の不安からUnifyingからLogi Boltへの移行は、むしろ自然な流れとも言えるでしょう。しかし、設計思想の変更によって、チルト機能がこのまま姿を消してしまうのは、少し寂しい気もします。
今後のロジクール製品に期待を寄せつつ、引き続きその動向を注視していきたいと思います。