AppSheetを使用すれば、Excelシートからスマホアプリが簡単に自動生成できます。
Excelシートは、一覧表形式のものを使用します。
生成したアプリは、スマホ上のAppSheetアプリに直接配信されます。
インストールのために、App Storeに公開する必要はありません。
当記事では、AppSheetにGoogleアカウントでログインしています。
なおスマホはiPhoneを使用しています。
使用するExcelシート
当記事では、ウチの姪っ子のYouTubeチャンネルのコンテンツを一覧表にして使用しました。
カラムは、公開ID、公開日、曲名、リリース日、歌手名、作詞、作曲、編曲で構成されています。
アプリの自動生成
使用するExcelシートのブックファイルを、Googleドライブにアップロードします。
アップロードは、表示したGoogleドライブにドラッグ&ドロップするのが簡単ですね。
ブックファイル上で右クリックして、アプリで開く > AppSheet を選択します。
使用するGoogleアカウントを選択して、AppSheetにアクセス許可を与えます。
※ログイン時に、簡単なアンケートを求められる場合があります。
しばらくすると自動生成されたアプリが表示されます。このままでは実用に耐えないので、「Customize your app」をクリックして、アプリをカスタマイズします。
アプリのカスタマイズ
今回は「プライマリビューの編集」と「カレンダービューの追加」を実施します。
変更結果は、逐次右のプレビューで確認できます。
プライマリビューの編集
サイドバーの「App」をクリックして、プライマリビューの設定を表示します。
今回は次のように設定を変更しました。
- 「Primary header」を「公開日」に設定
- 「Secondary header」を「曲名」に設定
- 「Summary column」を「公開日」に設定
- ビュー名「公開リスト」を「リスト」に変更
変更前と変更後のプライマリビューの比較です。
カレンダービューの追加
サイドバーの「App」から「Add Calender View ~」をクリックして、カレンダーの設定を表示します。
今回は次のように設定を変更しました。
- 「Start Date」を「公開日」に設定
- 「Description」を「曲名」に設定
完成した各ビュー
完成した各ビューです。
「ディテール」と「フォーム」は自動生成のままですが、問題なさそうです。
アプリのデプロイ
事前チェック
デプロイには、事前にチェックが必要です。
サイドバーの「Not Deployed」をクリックすると、チェックが始まります。
エラー処置
しばらくすると、結果が表示されます。
「Warnning」は放置してもデプロイできますが、「Error」は処置が必要です。
無料プランでは、既定のログイン機能は使用できないため必ずエラーになります。
サイドバーの「Security」からこの機能を解除して、エラーを回避します。
デプロイ
エラーが無くなると、デプロイが可能になります。
「Move app to deployed state」をクリックして、デプロイします。
無事にデプロイできると、このような画面に切り替わります。
ユーザーの招待
ユーザーにアプリを使用してもらうには、インストール用のURLをメールで送信する必要があります。画面右上の「Share」をクリックします。
ユーザーのメールアドレスなどを入力して「Send」をクリックすると、インストール用のURLが送信されます。送信後閉じる場合は「Done」をクリックしてください。
アプリの使用方法
インストール
招待されたユーザーのスマホに、次のようなメールが届きます。
「Install ~」をタップして、既定のブラウザアプリなどで開きます。
確認画面が表示されるので「OPEN」をタップします。
スマホのAppSheetアプリで、招待されたアプリが起動します。
以降は、AppSheetアプリの「Shared with me(App Gallery)」から起動できます。
おわりに
これまで数多くの開発を経験してきましたが、今回初めてAppSheetを使用しました。
感想は、率直に言って「凄い!」の一言です。
Excelブックからアプリが自動生成されるのにも感動しました。
品質も、以前に関わったことがあるノーコードアプリとは雲泥の差です。
機能制限はありますが、無料でiPhoneアプリが開発できるのは嬉しい限りです。
これを機に、数回に渡って深く掘り下げてみたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
では、また。
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